始動前点検も終わったので、冷却水と2stオイル、ミッションオイルが入ってる事を確認してエンジン始動に移る。
キーをONにし緊張の1発目…アクセル開け気味で渾身のキック!
ガコッ! ブゥオッ! ブッ! ぷすん…
初爆はあったものの続かない。その後もキックし続けるも初爆すらおこらず一向にかかる気配がない。簡単にエンジンかかるだろうとたかをくくっていたがいきなり壁にぶち当たる。
ひとまず落ち着いて状況整理。
・初爆があったので点火系は大丈夫(と思いたい)
・キャブレターのドレンを開け、キャブレターまで燃料がきてる事を確認
・プラグを外し、濡れ具合をチェックすると全然濡れてない
これらの状況証拠よりキャブレターからシリンダーまでに燃料が届いてない事がわかる。おそらく最初の初爆はシリンダー内に残っていたKURE556が燃えたものだろう。
キャブレターは簡易清掃しているのでキャブに問題があるとは考えにくい…一応スロージェット詰まってるけどアクセル開けてクランキングしてるので大丈夫なはず。
ってことはシリンダーとキャブレターの間のリードバルブが怪しいと思い、リードバルブを外して確認してみるもキレイな状態で問題無さそう。
これで吸気側は問題無しなので原因があるとすれば排気側…つまりチャンバーかな。おもむろにサイレンサーを覗くと乾燥した土のようなモノがみえる!とっくりバチの巣っぽいようなものw
チャンバーを外しエアーでチャンバー内が貫通してるかチェックする。
はい、サイレンサーが詰まってましたwww
とりあえずサイレンサーにエアブローと叩きを繰り返し、暫定的に詰まりを除去する。カーボンやら土の固まったモノやらいろいろでてきたw
エアーが抵抗なく貫通するまで作業を繰り返し組み付け再度エンジン始動を試みる。
はい、キック2回ですんなりエンジン始動しました!
上の写真では分かりづらいかもしれないけど、サイレンサーから2スト特有の白煙とテールランプのポジション灯が点灯が確認できる。(CRM50はバッテリーレスなのでエンジンがかからないと灯火類は点灯しない)
暖気しながらラジエターを触るとほんのり温かいのでウォーターポンプも回っているようで安心。灯火類も併せてチェックし問題無し。アクセルを開け高回転までスムーズに回ることを確認しエンジン停止。
エンジンは生きてることが確認できたので一安心!このCRM50を本腰をいれてレストアしていくことに決定!
とりあえずレストアするにあたり、方針と現時点の車両状況から必要事項をまとめてみる。
【レストア方針】
外観はほどほどキレイ※に安全第一!あとは自己満でかっこよくw
※林道や悪路を走りたいのでキレイにしてもどうせすぐ汚れるのでw
【MUST】
・前後タイヤ交換(タイヤ劣化&フォークオイル漏れによるフロントタイヤ割れ)
・フロントフォークオーバーホール(経年劣化によるフォークオイル漏れ)
・フロントブレーキオーバーホール(ブレーキひきづり)
・ステムオーバーホール(ステム下部よりグリスにじみあり)
・シリンダー塗装(サビで汚い)
・チャンバー清掃(サイレンサー詰まり)
・プロリンク関連各部オーバーホール
・チェーン交換(サビ)
・キャブレターオーバーホール(エンジン始動前点検にてスロージェット詰まり・ガスケット交換要)
・リードバルブガスケット交換(エンジン始動前点検でバラしてる為)
・冷却水交換
・ミッションオイル交換
・燃料コック交換(ガソリン漏れ)
・上記に伴う分解部の各部オーバーホール&リフレッシュ
【WANT】
・リアショックオーバーホール(予算と相談)
・シートリフレッシュ
・外装リフレッシュ
・各部自己満カスタム
ざっくりだけどこんな感じでやっていこうと思う。
お金かかりそうだけどそこは費用対効果と生活水準を考慮しながら…。
話はそれるが「DIY」の最大のメリットってなんだろう?異論は認めるが「安価で済む」っていうイメージが一人歩きしているように感じる。
私の中では
「自分が納得できるように自由にできる」
ことが最大のメリットだと思う。もちろん安価で済ませようと思えばそれもできるし、こだわりたいとこはお金をかけてこだわれる。
このCRM50のレストアも自分が納得できるようにしっかり根拠をもってやっていこう。
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