どーも、ホデナスです。
早速ですが、VTR250のタイヤ交換を自分でやってみました。
このVTR250は練習用に購入し、納車時はまだヒゲが残ったほぼ新品のタイヤ(DURO)がついていたのですが、スリップサインまで残溝約1mmになったところで急にグリップが怪しくなり、危なくて練習に使えたもんではなくなりました。
※街乗りでトコトコ走るぶんにはまだまだ大丈夫ですが
納車されてから走行距離約2700kmでのタイヤ交換で、今度はハイグリップタイヤに履き替えます。これで安心して練習がんばれます!
実際に行ったタイヤ交換手順や純正タイヤサイズ等まとめてありますので、よろしければお付き合い下さい。
※参考にする際はもちろん自己責任でお願いします
目次
1.VTR250の純正タイヤサイズと銘柄
2.選んだタイヤ
3.VTR250のタイヤ交換手順
1.VTR250の純正タイヤサイズと銘柄
VTR250の純正タイヤサイズですが年式によって違います。
初期型の1998年~2013年まではバイアスタイヤでサイズは、
フロント:110/70-17・リヤ:140/70-17
となっています。
2014年~最終モデルにかけてはラジアルタイヤに変更、さらに足付き性の改善のためにリヤタイヤが低扁平化され、
フロント:110/70R17・リヤ:140/60R17
とまっています。
ちなみに私のVTR250は1998年式の初期型です。
2.選んだタイヤ
今回選んだタイヤはダンロップのバイアスハイエンドのハイグリップタイヤ、TT900GPです!
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というかVTR250のタイヤサイズでバイアスのハイグリップタイヤを検討すると、ダンロップのTT900かブリジストンのBT39の2択です。
バイアスのハイグリップは今までずっとブリジストンのBT39しか履いたことがなく、自分の見識を深めるためにも今回はダンロップのTT900をチョイスしました。
サイズは素直に純正指定の フロント:110/70-17 リヤ:140/70-17 を選びました。
余談ですが、選定にあたりサイズアップやラジアル化も検討しましたが、もう少し自分の技術や感性を高めてからの導入したほうが違いをしっかり感じとることができるのではないかと思い今回は見送りました。このタイヤでしばらく精進したいと思います。
3. VTR250のタイヤ交換手順
3.1 注意点
私はバイクに関してはほとんどの整備を自分で行うので、一通りの道具はもちろんサービスマニュアルも準備しています。
整備は自分でやればお金を節約できると思われがちですが、ちゃんとした道具、知識や経験がないと出来ませんし、それらを揃えるのに結構なお金と時間がかかり失敗することだってあります。
結果最初からお店にまかせた方がよかったなんてことはザラです。
中途半端な気持ちでは絶対に自分でやらない方がいいです。
また、バイクは公道を走る乗り物です。自分だけでなく他人に危害を加えてしまうことだってあります。
基本的に部品の構造や役割が理解できないところは絶対にいじらないでお店に任せて下さい。
自分で整備を行う場合はしっかりとした覚悟を持ち、十分な知識をつけ、用途にあった工具を準備し自分のレベルにあったところから始めることを強くオススメします。
3.2 バイクをあげる
まずはスタンドを使ってバイクをあげます。
ホイールを止めているアクスルナットは高トルクで締まっているので、スタンドで上げる前に緩めておくとベターです。
※画像は違う作業でバイクをあげたときのモノです
またまた余談ですが、バイクスタンドも随分安く買えるようになってきています。整備以外でもチェーン清掃や洗車等に役立つので、バイクと長く付き合うんだったら絶対あった方がいいですよ。
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3.3 アクスルシャフトを外しホイールを外す
アクスルシャフトを外し車体からホイールを外していきます。
フロントアクスルはシャフト17mm、ナット19mm、ホルダボルト12mm、リヤアクスルはシャフト17mm、ナット24mmで止められています。
いずれも高トルクで締められているのでメガネレンチやボックスソケット+スピナーハンドル等で緩めます。モンキーやスパナの使用は論外ですよ!
ってことで無事外れました。
3.4 バルブコアを外しタイヤの空気を抜く
バルブコアとはタイヤバルブの中にある空気が漏れないようになっているチェックバルブのことです。
「むし」って呼ばれたりしてます。
コイツをむし回しで外します。緩めた瞬間から中の空気が出てきます。
外しきったときにバルブコアがとんでいかないように注意しましょう
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3.5 ビードを落とす
VTR250のタイヤはチューブレスタイヤです。タイヤのビードと呼ばれる部分がホイールに密着し空気漏れを防いでいます。
強い強度で密着してるので基本的にはビードブレーカーという専用の工具が必要です。
なくても工夫次第でできますが、3000円程度で買えるので頻繁にタイヤ交換を行う方は買ったほうがいいと思います。
早速ビードブレーカーを使ってビードを落としていきます。
3.6 ホイールからタイヤを外す
ビードが落ちたらタイヤレバーを使ってホイールからタイヤを外していきます。
下の図のようにホイールとビードの間にタイヤレバーを入れてめくりあげるイメージです。
リムを支点としたテコの原理になりますね。
リムプロテクターがあるとホイールに傷をつけることなく作業できます。
またタイヤレバーは少なくとも3本は必要です。
外すのは結構簡単です。ちゃちゃっとやっていきます。
はい、無事外れました。
3.7 タイヤバルブを交換する
空気漏れはしていませんでしたが、タイヤバルブ自体が劣化して亀裂が入っていたので交換します。
ゴム製のタイヤバルブは亀裂等が入ってなくても必ず劣化しているのでタイヤ交換毎に新品に付け替えたほうがいいです。
交換は簡単です。バルブの根本をニッパーやカッターで切り落とし外します。
古いバルブが外れたら新品バルブを差し込みキャップをかぶせ、8mmスパナ引っ掛けて引っ張ります。※専用工具売ってますがこのやり方で十分だと思います
タイヤバルブは車用のでも大丈夫です。
なかなかお店で売っていないので事前に通販等で購入しておくことをオススメします。
私は事前準備を失念してしまい、急遽近所のガソリンスタンドから300円/本で売ってもらいました。高いけど仕方ないですね。ちなみにイエローハットでは500円/本で言われました。
どうせ交換するならアングル付きのアルミ製バルブに交換するのもありですね。
ドレスアップ+空気圧調整がラクになります。
3.8 新しいタイヤを組み付ける
新しいタイヤを組み付けます。
下の略図のように外したときと逆の要領でタイヤレバーを使い、ホイールに新しいタイヤを組み付けていきます。
はめるときの摩擦を少なくするため、ビードにはワックスをたっぷり塗っておく必要があります。
タイヤ交換専用のビードワックスがありますが、私は市販のタイヤワックス使っています。
個人的にはこれで十分です。
また、タイヤには回転方向の指定があるのでホイールの回転方向にあうように取り付ける必要があります。そして最後は軽点をバルブ位置に合わせます。
さて実際の組付け作業ですが、言葉や絵にすると簡単にみえますが難関です。
経験がないとかなり難しいと思います。チャレンジされる方は経験者と一緒に作業されることをオススメします。
作業中の画像です。(手こずってます)
上の画像のようなあと少しの状態になると、既にホイールにはまっている箇所のビードが上がってきます。
このような状態になると残り部分をはめるのは困難です。
この状態で無理に作業するとビードを壊しタイヤをダメにしてしまうので注意が必要です。
ビードが落ちた状態をキープできていれば残りの部分は必ずはまります。
焦らずに既にはめた箇所のビードが上がらないように気をつけながら作業するのがポイントです。
すんなりとはいきませんでしたが、無事組み付けることができました。
この状態からエアーを入れれば「パンッパンッ」という音とともにビードが上がってタイヤの組み付け終わりですが、それなりのエアー圧力が必要です。また、純正指定空気圧は前後とも2.0kgf/cm²です。
※エアーを入れる前に先述した軽点をバルブにしっかりあわせておきましょう
ガソリンスタンド等にある空気入れでも事足りますが、自己完結するならコンプレッサーの購入をオススメします。
安くはありませんが、持っていれば整備の幅がぐんと広がるので損はないと思います。もちろん私は持っています。
あとは車体に組み付けるだけですが、こういう機会に普段手の届かないところまでキレイにしてあげた方がベターだと思います。
3.9 ホイールを車体に組み付ける
あとはホイールを車体に組み付けるだけです。
外したときと逆の手順で車体にホイールを組み付けます。
参考までにアクスルシャフト周りの規定トルクを記しておきます。
フロントアクスル:ホルダボルト○○○・アクスルナット○○○
※締め付け順序はホルダボルト→アクスルナット
リヤアクスル:ナット○○○
しっかりと規定トルクで締め付けてタイヤ交換終了です。
トルク管理はとても重要です。
整備ミスが起こってからでは遅いです。自分のためにも他者のためにもトルクレンチは絶対買いましょう。
以上で作業終了になります。
久しぶりのチューブレスタイヤの手組み交換…疲れましたが充実感に酔えますw
自分で整備を行うには知識はもちろんのこと、道具を揃えるだけでもお金がかかるのであまりオススメできませんが、バイクの状態をリアルタイムで把握できるので不具合の早期発見につながります。
記事にはしていませんが、今回の作業に併せてホイールベアリングの点検、グリスアップも行っています。
自分で整備を行うことで愛車を納得のいくベストな状態に維持できます。
もちろんお金や時間はかかりますが、これはすごい贅沢なことだと思いますし、乗る以外の違ったバイクの楽しさがきっと見つかると思います。
以上、最後までお付き合いありがとうございました。
より良いバイクライフを!