ワコーズフォークオイルの1番と20番の混合表を計算で考えてみた


どーも、ホデナスです。

今回はワコーズのフォークオイルのブレンドについてのお話です。




フォークオイルは基本10番で使用する派のホデナスですが、友人からワコーズの1番と20番の大量にフォークオイル(未開封長期在庫品)をいただける機会があり、




これをブレンドすれば10番の粘度を作れるやん!やったぜ!



と思っていたのですが、ワコーズから1番と20番のブレンド表がでてなく、10番の粘度になるように混合するのは困難だったりします。


そもそもワコーズフォークオイルの1番と20番は、10番に混ぜて使うことが前提らしくそれぞれ10番に対してのブレンド表しかメーカーからでてません。



ちなみにワコーズの某営業所に直接電話で1番と20番の混合表はないのか問い合わせたのですが、「ありませんし教えられません」と一蹴されてしまいましたw

※最初は正規取扱店に問い合わせたのですが、わからないとのことで直接営業所に確認したらこの結果でしたw




当然このままでは引き下がれないので、公表されている情報をもとに私の乏しい知識をフル活用しできるだけ理論的に1番と20番の混合表を考えてみました。




正しい保証はありませんが、私はこのやり方で1番と20番を混合して使ってます。

備忘録も兼ね記事にしましたが、参考にする方は自己責任でお願いしますね。





1.10番に対する1番と20番の正規の混合表


1番と20番のオイル缶には単品粘度の他に10番とのブレンド割合による粘度が記載してあります。





これをメーカー指示の正規混合表とし、それぞれ単純計算の混合粘度と比較してみます。





ご覧の通りメーカー指示粘度と単純計算粘度に差があり、単純計算によるブレンドでは希望の粘度が作れないことがわかります。


少し工夫が必要になります。





2.1番と20番の混合表【非公式】


先程の単純計算の混合粘度と正規の混合粘度をもとに1番と20番の混合表を考えてみます。


エクセル大先生で先程の単純計算粘度とメーカー指示粘度で相関図を描き、近似曲線とその数式を求めます。





次に1番と20番のフォークオイルをブレンドしたときの単純計算粘度と、先程求めた数式を用いると以下のように正規のメーカー指示粘度を推測することができます。





多少の誤差はもちろんありますが、この表のメーカー指示粘度(推測値)が1番と20番の混合表になります。





念の為、この方法を用いて【1番-10番】と【10番-20番】のメーカー指示粘度正規値と推測値の誤差率も確認しておきます。





正規値に対し推測値は概ね1%以内の誤差に収まっているので、今回の方法で求めた1番と20番の混合表はまずまず信頼できるものと思います。※個人の感想です





3.補足


ワコーズフォークオイルの最新の単品粘度を確認してみると、今回使用したものと単位を含め違うようです。※下の画像は2020年のワコーズカタログより引用





私が使用したものは未開封長期在庫品なので、どこかのタイミングでアップデートされているようですね。


新しいフォークオイルでブレンドする場合は、また数値が違ってくると思うので注意が必要です。

最新のフォークオイルを使う機会があれば、また計算し直したいと思います。




それでは最後までお付き合いありがとうございました。

より良いバイクライフを!