どーも、ホデナスです。
まずは昨年の台風19号で被災された方には心よりお見舞い申し上げます。
そして今更のことなんですが、実はその台風19号被害で実家が床上浸水にあいました。
家の中は足首程度の浸水でしたが、すぐに水は引いてくれたました。
おかげでライフラインもすぐに回復し、早めに復旧に取りかかれたのでそこまで大きな被害には至らず、そして幸いにも家族全員無事でした。
犠牲になってしまった方やそのご遺族の方には、お悔やみ申し上げます。
さてFZR250Rなんですが、当時実家に保管してあり浸水してしまいました。
水が上がってきたときは余裕がなく水が引いたあとの写真しかありませんが、下の画像のとこまで水に浸かってしまいました。
バイクは大丈夫なのかと気が気でありませんでしたが、優先順位的に家の中が先なので急いで復旧を終わらせ浸水から3日後にようやくバイクとりかかれました。
※家の復旧中はバイクを日当たりがよく風通しのよいとこにさらして乾燥を促しておきました
結果からいってしまえばバイクは無事でしたが、復旧までに行った作業を下記の内容で綴っておきます。
【作業内容】
1.現状確認
2.エンジン内部への浸水確認
3.その他水が溜まりそうな部位の水抜き
4.エンジン始動
大した内容ではありませんが、同じようなバイクの浸水被害にあわれた方にほんの少しでもお役にたてれば幸いです。
1.現状確認
サイドスタンドをかけて停めていたので左側の方が深く浸水してます。
ドライブ側のスプロケが完全にかぶり、なおかつシリンダーヘッドの1番に若干水がかかるくらいでした。
キャブレターはかろうじて浸水を免れていたので一安心ですが、古いバイクなんでガスケットの劣化等によりエンジン内部に水が侵入している可能性があるかもしれません。オイルを抜いて浸水の有無を確認していきます。
ちなみに車体右側の浸水状況はこんな感じでした。
2.エンジン内部への浸水確認
オイルを抜いて水が混ざってるか確認します。
抜いたオイルに水が混ざっていれば分離するので、エンジン内部への浸水の有無がわかります。
※バイクが浸水して間もないので水とオイルの乳化の可能性は限りなく低いと思います
抜いたオイルを観察できるように桶状のものを準備し、オイルを抜いてみます。
オイル自体は交換時期だったので汚いですが、水分の分離はみられないので幸いにもエンジン内部への浸水は無かったようです。
オイルが大丈夫だったので問題ないと思いますが、1番のシリンダヘッドまで水があがったので、一応プラグを外してクランキングしてみます。
シリンダヘッドから浸水があればクランキングでプラグホールから水分がでてくるはずですが、なにもでてこないのでこれでエンジンは大丈夫と判断しました。
※オイルはすでに抜いてあるのでクランキングは最小にとどめます、もちろん燃料コックはオフにしときます
エンジンがかかるまで油断はできませんがまずは一安心でした。
3.その他、水が溜まってそうな部位の水抜き
浸水状況と構造的に水が溜まっていそうな部位の水抜きを行います。
まずはマフラーの排圧コントロールバルブ(エグザップ)、管状で一番低いところに位置しているのでおそらく水が溜まっていると思われます。
ばらしてみると水がダバッと…やはり溜まってました。
傾けたりしてしっかり水を抜いておきます。
次はジェネレーターカバーです。一番低いところに穴があいてるのである程度水は抜けていると思いますがこちらも確認しておきます。
ぱっかーんっと。
こちらも少し水が溜まってました。上の画像をよく見ると水滴がついてますし、フライホイールに真新しいサビがでてますね。
ステーターコイルを含め水気を拭き取りしっかり乾燥させ、サビも除去しておきます。
4.エンジン始動
外した部品等をしっかり復元し、オイルを入れてエンジンをかけてみます。
緊張の一瞬です。
キュルルル、ヴォン!
画像では伝わないと思いますが無事にエンジンかかりました!
これでやっと安心できました。
エンジンが無事だったのでかかるだろうと踏んでましたが、この瞬間はやはりドキドキしましたw
このときは道路状況的に走りにいける状態ではなかったので、しっかり暖気しエンジンを回して残っているかもしれない水分を飛ばして復旧完了としました。
最後に
幸いにも軽度の浸水で大した内容ではありませんでしたが無事復旧でき、今現在も元気に走ってくれています。
無いことを願いますが同じような被害にあわれた際の参考になれば幸いです。
以上、最後までお付き合いありがとうございました。